Webnet micro: チューリッヒの線路上にかかる歩道橋の透明な保護
当初の状況とコンセプト:
Negrellistegは、チューリッヒ中央駅近くの、何本もの線路が通る場所に架かる歩道橋で、これまで線路で分断されていた二つの地区がこの橋によって結ばれるようになりました。橋の片側には現代的な街並みの第4区があり、反対側には工業地域と住宅地域からなる第5区があります。
列車の往来が激しい線路の上に架かる橋からは、両側の街の素晴らしい風景が眺められます。この眺望を可能にするために、プロジェクトプランナーは、歩道の上に設置する要素に透明なものを使用することに決めました。これにより、欄干で保護されていながらも歩行者の視界がまったく遮られなくなりました。
この透明なデザインを全体にわたって実現するために、Jakob Rope Systemsは橋の建設プロジェクトにステンレススチールシステムWebnet microを採用することにしました。この橋の建設プロジェクトでは、Conzett Bronzini Partner (Chur) が建設の指揮をとり、Diggelmann + Partner (Bern)が構造設計を担当、10:8 Architekten (Zürich)も参加しました。Negrellistegの建設工事はティチーノ州の鉄鋼建設会社、Officine Ghidoni SAが総合建設業者として実施しました。完成したNegrellistegは、エレガントで機能的なスチール構造が評価され、2021年10月にスイスのPrix Acier 2021賞に表彰されました。
建築と実現:
橋の欄干には、ステンレススチール製の網が張りめぐらされました。欄干の上には、透明なデザインの一貫性を保つような転落防止ネットの設置が必要でした。このような用途にはWebnet microが理想的です。
ワイヤの直径はメッシュ幅の種類が豊富で、Jakob Rope Systemsは、この曲げやすく透明なネットシステムを、それぞれの要望に応じて調整しました。Negrellistegの転落防止には、メッシュ幅35 mmのWebnet microが選ばれました。橋の両側に、Webnet microで作られたネットをそれぞれ14個設置しました。ネットの高さは1.40 mで、その下にある欄干と合わせると全部で2.20 mの高さになりますが、歩行者の視界はほとんど遮られることはありません。ネットを大きく張るために、水平および垂直に通っているエッジワイヤ(直径 8 mm、ステンレススチール、6 × 7 + WC) 間に各支持材が取り付けられました。
詳細と形状:
- 2 × 14 Webnet micro のネット(それぞれ長さ8.50 m~10 m、高さ1.40 m)
- 全長:2 × 約 132 m
Jakob製品/サービス:
- Webnetを統合するためにOfficine Ghidoni SAと金属関係の建設の調整
- Webnet Microおよびエッジワイヤの製造・納入・組立の指示と点検
- Webnet micro:直径1.5 mmのワイヤ、メッシュ幅 35 mm
- エッジワイヤ:直径 8 mm、ステンレススチール、6 × 7 + WC