リル=サン=ドニ(フランス),
2018
Webnet外壁被覆を使ったエコロジーと安全性
集合住宅
工場や倉庫の跡地があり、一部は汚染された広さ22ヘクタールの荒廃地。パリ郊外の悲しい廃墟です。今回、このセーヌ川に浮かぶサン=ドニ島の地域が再開発されました。160軒の省エネルギー住宅のある新しい「エコ地区」が、産業利用によって地域が受けたダメージからの回復を試みています。
この地区は一貫して持続可能性と省エネを念頭に置いて建てられました。各プロジェクトは、持続可能な建築という現在の問題を扱っています。例えば外壁には、設計者が新しいリサイクルのコンセプトを開発しました。Webnetは住宅の持続可能性戦略の一部分です。ステンレススチールネットは、バルコニーの転落防止であると同時に、つる性植物が巻き付くためのサポートでもあります。
Webnetを使った壁面緑化によって都市にさらに緑を作り出します。このプラスの効果は、見た目のよさの向上だけに限りません。建物の環境バランスの多くの点でもプラスの効果があります。緑化は生物多様性を増大させ、動物、特に虫や鳥、そして植物にも棲息できる場所をもたらします。緑化は外壁を天気や紫外線から守り、外壁の耐久性を向上させます。また、緑化は建物のエネルギーのバランスも向上させ、夏には日陰と水分の蒸発による冷却をもたらし、冬には建物を断熱します。