Attisholz-Arealの浮遊する室内インスタレーション
ゾロトゥルン市近郊にある「Attisholz-Areal」は、セルロース工場跡を再利用したホールで、空に浮かぶ雲のようにファブリックが架かっている室内空間インスタレーションがあります。ここで2021年9月に「fib Conceptual Design Symposium」というシンポジウムが開かれました。これは建築デザインをテーマとした工学、建築、その他の分野の学者や技術者が集まる国際的な専門会議で、各国からのゲストを迎えた中で、旧工場を再利用したホールの内部空間に、ファブリックとJakobの支持ワイヤを使った構造物を設置するのには理想的な舞台でした。
繊細な構造物を吊り下げるために、Jakob Rope Systemsは、5 mm厚のメイン支持ワイヤ (6 × 7 + WC) と床への固定具を納入しました。構造物の引き上げ・引き下ろしに必要なリフティング装置も、Jakob Rope Systemsはこの製品に統合しました。ワイヤ構造物の設置は2021年9月に行われました。設計および実現のプランニングにJakobは、2021年春から数か月にわたり、たずさわってきました。
この浮遊するインスタレーションの特別な点は、上から半透明のファブリックを吊り下げて工場ホールの空間を分ける繊細な仕上げにあります。控えめなステンレススチール製ワイヤが約100mの幅で架けられ、カーブしたファブリックを支えています。設計者の目標は、この構造物全体をできるだけ軽く、シンプルにデザインすることでした。
ワイヤ構造物の設置は高さの調整が可能で、統合されたリフティング装置によって、構造物を降ろすことができるようになっています。これにより、設置の際のファブリックの引き上げも容易になりました。組み立てが完了した構造物は希望の高さまで引き上げられました。シンポジウム開催中の3日間にわたり、この構造物が10mの高さでイベントのゲストの上に浮かんでいました。
詳細と形状:
11本のメイン支持ワイヤ:Ø 5 mm、ステンレススチール、6 × 7 + WC
リフティング装置:Jakob巻上げ装置(Jakob 30332シリーズ)
(Photos: Shuaizhong Wang / Ueli Oskar Brunner)
Jakob製品/サービス:
- 設計と構造力学計算のコンサルティング
- ワイヤ構造物、固定具、リフティング装置の設置