ルツェルン(スイス),
2021
ステンレススチール製ワイヤで階段の安全性を確保
当初の状況とコンセプト:
ウィーンのディートリヒ通り36番地にある現在の校舎は1911年に建てられたものです。第一次世界大戦中、校舎は一時的に病院として利用され、第二次世界大戦にも学校は再び閉鎖され、後に再開しました。建物は戦時中、大きな損傷もなく、1968年から1971年にかけては全般的な改修工事が行われました。
現在、建物は小中学校になっています。2017年から2019年にかけて、建物全体が改築され、大規模な増築が行われました。これまで使ってきた階段も徹底的に改修され、拡張されるとともに、一部分は上の階にも建て増しされました。増築工事では、担当の建築家たちが、階段に光を通す明るい転落防止装置を計画しました。同時に、この装置は現地の建築基準に適合していなければなりません。こうして建築的にも納得のいく計画実現のためにJakob Rope SystemsのWebnetが採用されました。
建築と実現:
踊り場部分の広いスペースは高い所までWebnetで覆われました。設置する手すりは、柱を追加しないで、垂直方向に張りめぐらされているステンレススチール製ワイヤに取り付けられました。見た目にはまったく目立たず一体化していて、手すりはまるで宙に浮かんでいるような印象です。
校舎の階段に光が豊富に差し込むモダンな設計をするという全体として機能的で繊細なソリューションは、Seilerei Wüstner GmbHがStipkovits & Prenka GmbH社と共同で実現しました。
詳細と形状:
- 合計で400 m²以上のWebnetが設置されました(Ø 1.5 mmのワイヤ、メッシュ幅 40 mm)
- 380 m以上のステンレススチール製ワイヤ(Ø 8 mm、6 × 7 + WC)が組み立てには必要でした。
- 手すりは、Stipkovits & Prenka GmbH社がJakobのワイヤに沿って設置し、全階にわたってひとつながりになっています。
(写真:Romana Fürnkranz)
Jakob製品/サービス:
- すべてのワイヤおよびネット構造物の詳細のプランニング
- すべてのワイヤおよびネット構造物の製造、納入と組み立て